2005年04月10日

日本代表監督に誘い時のアーセン・ベンゲル

 サッカー日本代表のイラン戦、バーレーン戦を終えて、ますますジーコの監督としての資質に、疑問を感じるようになっている。今や代表で見るべきものは、選手の自主性と「運」だけではないか。

 そんなことを感じている時、こんなニュースが飛び込んできた。

世界的名将・ベンゲル氏が日本に?次期代表監督に意欲
 【ロンドン7日=国際電話】日本代表の次期監督に、プレミアリーグ・アーセナルのアーセン・ベンゲル監督(55)が意欲を示していることが7日、明らかになった。

 7日に放送された英国営BBCのインタビューで、07年でのアーセナルとの契約が満了した後の自身の去就について「日本に行くことも考えている」と話した。ベンゲル氏と日本のつながりは深く、94年からJ1名古屋を指揮。日本代表では、岡田武史監督退任後の98年に日本協会がベンゲル氏に白羽の矢を立てたが断られ、ベンゲル氏が推薦するフィリップ・トルシエ氏と契約したといういきさつもある。

 ジーコ監督は06年ドイツW杯までで退任する意向を示している。アーセナルを3度リーグ優勝に導くなど世界的名将として知られるベンゲル氏の立候補となれば、日本にとって積年のラブコールが実る可能性は大だ。

■アーセン・ベンゲル
 1949年10月22日、フランス生まれ、55歳。選手としては無名も、85年から監督業を開始。フランスリーグ・ナンシー、モナコなどで頭角をあらわし、94年にJ1名古屋の監督に就任。96年天皇杯優勝など好成績を残し、96年にアーセナルの監督に。リーグ3度、FA杯3度優勝を果たした。

(サンケイスポーツ 2005/04/08)

 見出しを見た時は、ベンゲルが今すぐにでも日本に来てもいいと考えているのかと思ったが、そうではなく、07年での契約満了後の去就についてだった。

 だがベンゲルのこの発言を、文字通りに受け取っていいのだろうか?

 ご存じの通り、ベンゲル率いるアーセナルはチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でバイエルン・ミュンヘンに負け、今年も欧州の舞台では強さを発揮できなかった。2年連続優勝したプレミアでも、今季はチェルシーに大きく水をあけられ、優勝は絶望的だ。

 プレミアのゲームをほとんど見ていないので断言はできないが、チャンピオンズリーグのゲームを見る限り、試合内容もよくなかった。アンリ、ピレス、レジェス、ベルカンプといった魅力的なメンバーをそろえながら、個々の選手の動きが連動していない。明らかに数年前より、サッカーの質は低下しているように思えた。

 実績のある監督が率い、メンバーも一流(DFにカネをもっとかけるべきという指摘はあるだろうが)、しかも監督や中心メンバーはここ何年も変わっていない。それにもかかわらず結果がついてこない。こんな時は監督か中心選手の換え時というのが、サッカー界の常識だ。

 プレミアではモウリーニョをポルトから引っ張ってきたチェルシーが大成功したこともあり、アーセナルのフロントが、ベンゲルの後任を探し始めたとしてもおかしくない。

 一方ベンゲルにしても、手塩をかけてきたチームが、どうあがいても結果が伴わないようになれば、あるいはフロントによる後任者探しを察するようなことがあれば、新しい職探しを始めることは十分にあり得る。見方によっては、ベンゲルのこの発言は「日本代表の監督に、今すぐにでも誘ってくれ」というサインのようにも見える。

 実際に今アーセナルに何が起こっているのかはわかりようがないが、そういうタイミングでのベンゲルでの発言だということを、考えるべきだ。しかも場所はBBCのインタビューとのことだから、全く根も葉もない話ということはないだろう。

 日本サッカー協会は代表の監督として、98年にベンゲルに白羽の矢を立てて断られたが、あの時はベンゲルの株が今よりも高く、かつ上昇カーブを描いている最中だった。今はその逆で株価は低迷、しかもこのままでは上昇は期待できずといった局面にある。

 ということで、代表の監督としてこれほど誘い時の時はないだろうと思う。ドイツワールドカップ後ではなく、ドイツワールドカップ本戦、場合によっては予選の途中からということも見据えて、監督ベンゲルを検討すべきだ。少なくとも協会は、ベンゲルやアーセナルのフロントに今すぐにでも接触すべきだろう。

 今年のアーセナルはかつてのような美しいサッカーを展開できなくなったとはいっても、監督としての実力は一級品だ。環境を変えれば、その神通力がよみがえる可能性はかなり大きい。

 ベンゲルが監督時代のグランパスのサッカーの美しさ(ストイコビッチなどの個人の能力と戦術とが融合した美しさ)を忘れられない自分は、どう考えても、ベンゲルの方がジーコより監督としての能力は優れていると思う。

 良いサッカーではないが、結果はそこそこ残す日本代表には飽きてきた。選手の個々の能力は間違いなくアップしているのだから、その選手たちを基に、高度な戦術を駆使して、組織力の伴ったサッカーをする日本代表を見てみたい。
posted by KH at 17:32| Comment(0) | TrackBack(1) | サッカー・スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/2882402

この記事へのトラックバック

国際電話の国番号
Excerpt: 国番号:353◆参考データアイルランド または、アイルランド共和国 は、北大西洋のアイルランド島に置かれた立憲共和制の国家である。憲法では島の全土の領有権を主張しているが、北東部は「北アイルランド」と..
Weblog: 国際電話の国番号
Tracked: 2005-04-11 17:04
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。