2005年05月10日

ちょっとおかしくないか、尼崎JR脱線事故報道

 連日の尼崎JR脱線事故報道を見ていて、日に日に疑問が強くなっている。この事故で一番の責任はJR西日本にあるのは確かだろう。だが、マスコミ各社、特にテレビのJR西日本の責め方は、少し行き過ぎではないのか。

 果たしてボウリング大会やその後の宴会のことが、テレビニュースのトップであったり、新聞の一面トップに値するものなのだろうか。

 JR西日本の対応のまずさが火に油を注いでいる面はあるのだろうが、現状は「いじめ」に近い状態になっていまいか。

 そんなことを思っている時に、この記事を読んだ。少し長いが、いずれリンクは切れてしまうので引用する。

【社会部発】「罵倒だけ…恥ずかしい」「客観報道」へ自戒 荒れるJR西会見場/取材陣にも厳しい目

 「遺族の前で泣いたようなふりをして、心の中でべろ出しとるんやろ」

 「あんたらみんなクビや」

 四日深夜、ボウリング大会が発覚した後のJR西日本幹部の会見。激しい言葉を次々と投げかけられ、この幹部はぐっと唇をかみ締め、目を伏せたまま微動だにしない状態が続いた。

 発言したのは、犠牲者の遺族ら事故に巻き込まれた関係者ではない。会見に出席した一部の記者がぶつけたものだ。

 こうした荒れた会見の様子をニュースやワイドショーで放送したテレビ局には、視聴者から「遺族の代表にでもなったつもりなのか」などとマスコミ批判も寄せられた。

(中略)

 ただ、会見の場で質問する記者の多くは社名を名乗ることもなく、時に怒声をあげてJR西側の回答をさえぎることも。このため、マスコミ側に寄せられた苦情には「罵倒(ばとう)だけの会見は恥ずかしい限り」「記者の会社名と名前を出すべきだ」といった意見も多かった。

 ジャーナリストの鳥越俊太郎さんは「感情的な言葉はあまりに聞き苦しい。自分もミスを犯すかもしれないということを忘れ、恫喝(どうかつ)的な姿勢になっている」。

(中略)

 放送批評懇談会の志賀信夫理事長は「一番大切なのはなぜ事故が起きたのかという点だが、現状ではJR西日本のダメぶりをボウリング大会などの不祥事から誇張して騒ぎ立てている印象だ。事故原因や、職員と車掌は何をすべきだったのかなど、事の本質を客観的に報じることが求められている」と話す。

 遺族や被害者の立場に立った報道は重要だ。しかし、客観性や冷静さを欠いた報道は、今回の事故の本質を見失わせる。そのことを肝に銘じながら、真実を追いかけていきたい。(JR脱線事故取材班)
(産経新聞2005年5月7日)

 こう考える記者が取材現場にはいることを知って、少しホッとした。
posted by KH at 23:59| Comment(5) | TrackBack(0) | 時事・経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Posted by 西村茂男 at 2005年05月14日 08:17
Posted by 西村茂男 at 2005年05月14日 08:17
Posted by at 2005年05月14日 08:17
Posted by at 2005年05月14日 08:19
マスコミの使命
今回の事件でマスコミ報道に感化されて
置石やJR職員への暴行、暴言があったことは、非常に悲しい。一方、ご遺族の方や乗っていて
負傷した人々のコメントを聞いていると前向きな
言葉や感謝の言葉もあり感動させられる。
マスコミ報道は、真実を伝えることが重視されるのは間違いないがそれが世の中にどのような影響を与えるかを考えることも重要ではないか?
そういう意味で何をどのようなボリュームで伝えるかを再検討する必要があるのではないか?
少なくとも、宴会等の列挙は空し過ぎる。
                    以上
Posted by SN 須磨 at 2005年05月14日 08:26
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